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きっかけはアクシデント 完結編。 [クルマ]

事故後の処理と言えば相手の保険会社との交渉とかイロイロと面倒なことを想像されるだろう。
カク言う私も引っくり返ったラクティスを見て最初に出てきた言葉は「面倒なことになったなぁ」だった。
ところが妻の父が懇意にしている保険屋さんのW氏が面倒なことを一切合切引き受けてくれる事になった。
私はただ訊かれた事に答え、送られてくる書類にサインして送り返すだけである。
交通事故は非日常的な出来事だが、こういう時に日常での人付き合いが生きてくるのだなぁと痛感した次第。
本当に勉強になる事故であった。

さてクルマだが妻の通院が予想以上に長引いた結果、望外の保険金を貰える事になった。
これにラクティスを譲ったお金とナケナシの貯金を加えれば国産コンパクトが新車で買えるくらいの額は用意できる。
となると後はお楽しみのクルマ選びだ。

今回の事故では完全にコントロールを失っているクルマの挙動を目の当たりにして何らかのスタビリティ・コントロールは必要だと感じた。
結果論だがプジョーにスタビリティ・コントロールが装着されていたら事故は起こらなかったかも知れないのだ。
また横から衝突されてドアガラスが粉砕したのも恐怖体験だ。
今回は車内で立ち上がるまで気が付かなかったが、砕けたガラス粒で目に傷でも負っていたら大変だ。
予算をケチってサイド&カーテンエアバッグをオプションで装着しなかった事が悔やまれる(その後ラクティスにはサイド&カーテンエアバッグが標準装備された。最初からやっとけよ!)。
カーテンエアバッグがあれば妻も鞭打ちにならずに済んだかもしれない。
タラレバだが車高が低かったら横転せずに済んだのではナイカ?
そう思うとミニバンタイプは避けたい。

以上のことを考えると次に買うクルマの条件が揃ってくる。
自分の好みと経済的なことを考えると概ね以下の通りだ。
 ・排気量2000CC未満 多段ATかCVTを装備すること
 ・全長4300mm未満(長い車は苦手)
 ・全幅1800mm未満(駐車場が狭い)
 ・全高1500mm未満(横転しなさそう)
 ・当たり前だが2シーターはダメ
 ・スタビリティ・コントロールを装備すること
 ・6つ以上のエアバッグを標準装備すること

ところがこの条件を全て満たし、かつ予算内に収まる国産車はトヨタヴィッツRSしかないことが分かった。
ホンダフィットRSでもいけそうだがサイドエアバッグを選ぶとHDDナビまで抱き合わせ販売される為に予算を超えてしまうのだ。
事故直後に相手の保険屋さんが代車でヴィッツを用意してくれたのだが、お世辞にも欲しいと思えるクルマではなかった。
どうやっても好みの運転姿勢が取れない上、レンタカーとして酷使されたであろうヴィッツは走行中常に安っぽい低級音で満たされていた。
「トヨタのクルマは5万キロしか持たないように生産されている」なんて噂もあるが私は信じていなかった。
しかし代車のヴィッツに乗った後では、ひょっとすると本当かもと思うようになっていた。

さてどうしたものか。
スタビリティ・コントロールを諦めてマツダデミオにするか。
自分の好みを無視してヴィッツで手を打つか。
ちょっと無理してひとクラス上のクルマを検討するか。

そうやって悩んでいるところに保険屋W氏から連絡があった。
W氏は整備工場も経営しておられ、中古車業界にも顔が利くありがたい人物である。
「中古でいいなら業販オークションで安く落札してきてあげますよ」
ああ。中古ね。
ワープアのクセに新車に拘るなんて分不相応だと思われるかもしれないが、結局安いクルマを新車で購入して大事に乗るのが一番お金が掛からないと言う考え方もある。
それに私は中古車を見る目を持っていない。
変なタマを掴まされたら大変なのだ。
だがW氏が選んできてくれるのなら安心である。
しかも中古車オークションから直で現状渡しなので、中古車相場より大幅に安く提供できると言うではないか。

そこでムラムラと沸き起こってきたのは普段抑えている外国車への憧憬だ。
ドイツ車なら上記の条件を全て満たす車がたくさんあるのだ。
予算的にも中古なら何とかなりそうだし。
自宅にある雑誌「カーグラフィック」のバックナンバーを読み返して気になるクルマをピックアップしてみる。
どのクルマもセーフティデバイス満載である。

よーし。
断固ドイツ車を(中古で)買うゾ!
ワープアの私にはまたと無いチャンスなのだ。
どこからかベートーベンの「歓喜の歌」が聞こえてくるような気がする。
「Freude!Freude!」
そうだ。昔を思い出せ!
ドイツ製品を称えよ!
ドイツの科学力は世界一ィィィ!

ドイツ車に傾倒しもう一度ドイツ風味を楽しんでみよう。
ワープアだが気にする事は無い。
何から何までドイツ一色にするわけでは無いのだ。
身の丈にあった出費で楽しめば良いではないか。

よし。貧乏でも楽しめるジャーマン・テクノロジーをブログで綴ってみよう。

そう思ったのが「ももんがるてんGmbH」設立のきっかけ。

いやー、きっかけだけで6日も掛かっちゃいましたね。
お付き合いいただいてありがとうございます。






タグ:事故
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kanchi

同じ考え持った方で嬉しくなってしまいました。

E46M3の発注内容を確定する際に、後席サイドエアバックをオプション選択しました。クーペボディなので、後席に人が座ることはあまり想定できなかったですが、万が一の時に前席が標準装備のサイドエアバックが開いて、後席乗員は無いためにケガをするシナリオを考えて選択しました。

セールスは、そのお金でレインセンサーやヘッドライトワッシャーとかにしたら? と言っていましたけれど。
by kanchi (2009-05-22 15:07) 

ももんが

kanchiさん。
事故に遭わなければこうはならなかったかもしれません。
安全装備に対する意識は高い方だと思っていましたが、事故にあってみて自分がまだまだ甘かったと思い知らされました。

クロスポロには後席サイドエアバッグがありません。
もうちょっと無理をしても装備されるゴルフにするべきだったかなと思う事もあります。
by ももんが (2009-05-22 20:03) 

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