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きっかけはアクシデント その5。 [クルマ]

忘れていたが宿泊予定だったモール温泉のホテルにお断りの電話を入れた。
本来キャンセル料が発生するはずだが事情が事情だけに払わなくていいとのお話。
またの機会に是非ご利用下さいと言われた。
ゼヒそうさせてもらおう。

診察室に呼ばれ、妻の診断結果を聞く。
「外傷は無いが念のためにCTスキャンを受ける事を勧める。しかしこの病院にはCTが無いので苫小牧の病院に行ってもらわないと」とのこと。
既に夕方だが行くしかあるまい。
病院の職員さんにバス停の位置を訪ねたら「手が空いているから」とそのままバス停まで連れて行ってくれた。
何なんだ。私の周りは善意の洪水じゃないか。
お礼を行ってバスに乗る。
それから電車を乗り継いで遥々苫小牧へ。
妻が診察を受けている間、待合室で息子と「白黒ゲーム」で時間を潰す。
ダイソーで買ったオセロゲームもどきだ。
診断結果は異状無し。
ホッと胸を撫で下ろすがこの時既に終電の時間を過ぎていた。
仕方ないので電話帳を頼りに市内のホテルに部屋を取った。
ホテルの人は事情を聞いて、和室に3人分の布団を用意してくれていた。
料金は大人2人分でいいと言う。
素晴らしいですよ。ホテルサンルート苫小牧。
おかげでこのトンでもない一日の疲れを癒す事ができた。

自宅に帰りついたのは翌日の午後。
せっかくの休日がえらい事になってしまった。
ヤレヤレである。

それにしても行く先々で多くの人に親切にしてもらって本当に感激した。
痛い思いをした妻には気の毒だが良い経験になったと思う。
貰い事故なのに後味が良いと表現したらおめでたすぎるだろうか?
呑気な息子にとっても結構な冒険になったようで、その後3日くらいは会う人会う人に事故の事を興奮気味に話していた。
「赤いプジョーがぶつかってきてーラクティスが横転したのー」
同じ話を何度も聞かされたであろう保育士さん達には申し訳なく思う。

後日、妻が首の痛みを訴え出したので行きつけの整形外科に連れていった。
ありがちな話だが頚椎捻挫のお墨付きを頂いた。
「しばらくクルマには乗りたくない」と言う。
それも無理からぬ話だ。
どうせ修理に時間がかかりそうだし、しばらくクルマ無し生活でもいいだろう。
何せワープアだし。
結局妻はその後4ヶ月に亘って首から頭にかけての痛みに苛まれ通院を余儀なくされた。

プジョーのドライバーからは何度も謝罪の電話をもらった上、お菓子の詰め合わせを2回も贈っていただいた。
「直接お詫びに伺いたいのですが」との申し出だが、お互いに面倒くさいだろうし、保険の処理が全部済んだ時に確認の意味でお会いしましょうと言っておいた。
良い人ぶっている訳ではないですよ。
知らない人と何度も会うのは緊張するのだ。

やがて春が来て妻の首の治療も終った。
妻がもうラクティスには乗りたくないと言う。
まあ乗ったら事故の事を思い出すだろうな。
結局ラクティスは物好きな親戚に譲る事になった(事故車であることはちゃんと伝えてますよ)。
そうそう、修理代は150万円を超えた。
相手の保険で全額賄ってもらえるので構わないが、もし相手が無保険だったらと思うとゾッとする数字だ。

その妻もそろそろ次のクルマの事を考えてもいいかなと言い出した。
ふふふ。
この時を待っていましたよ。

スマン。次で最後です。

タグ:事故
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