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+100ccの余裕と罠。 [クルマ]

前回に続いてエンジンの話を。

クロスポロのエンジンは1.6リッターである。
イッテンロク略してテンロク。
何でも略せば良いってモンじゃない!(なぜかキレる)
だが巷では(一部の人の間だけか?)1600ccクラスを指してテンロクと呼ぶようだ。

一昔前までは若者が乗るクルマとして1600ccクラスはポピュラーな存在だった。
ざっと思いつくだけでもレビン/トレノにシビック/CR-Xにファミリアにシャレード・デ・トマソ。
カローラ/スプリンターやサニーにだってテンロクスポーツモデルが用意されていた。
そして我が愛車だったユーノス・ロードスター。
魅力的でしかも現実に買えるクルマ達がそこにはあった。

しかし現在、自動車雑誌の巻末に掲載されている国産車の価格表を眺めてみると、「テンロク」は絶滅危惧種である事が分かる。
トヨタは既に国内向けには1600ccエンジンを生産していない。
ホンダやマツダもそうだ。
わずかに日産がノート/ティーダとマイクラC+Cを、スズキがスイフトスポーツを生産しているくらいである。
早晩、これらのモデルもラインナップから消えるだろう事は想像に難くない。
いやはや時代は変わったものである。

原因の一つはやはり日本の自動車税制度だろう。
500cc刻みで税額が変わる制度の中では1600ccは明らかに不利だ。
たった100ccのおかげで年間5000円も余計に納税しなければならないのだから。
構造不況が長く続き、消費者の財布のヒモがタングステンのように固くなった昨今、1600ccが売れる余地は無いのである。
その事はメーカー各社もとっくに心得ていて1500ccエンジンを磨きぬいてきている。
トヨタの1NZエンジンなど珠玉の出来だと言えよう。

そんな中で1600ccのクロスポロを購入した私だが、もちろん出来れば1500cc以下で済ませたかった。
じゃあ標準グレードの1400cc買えよって話だが、愛着を持って接する事のできる「特別仕立て」なクルマを手に入れたかったのだ。
後悔はしていないのだが、同じフォルクスワーゲンのゴルフTSIトレンドラインに搭載されている1400ccターボ+7速乾式DSGが心底欲しい。
クロスポロにこのパワートレーンが搭載されていたらMINIなどに見向きもせず、最初からクロスポロ一点買いに出ていたと思う。
次期ポロは1.2/1.4リッターTSIに新開発の6速乾式DSGを搭載して登場するとの噂だ。
気になって仕方がない。

とは言え、実際に走らせてみるとクロスポロの1600cc+6ATは私の感性にはベストマッチだと思う。
取り立てて速くはないが、イラつくほど遅くもない。
ティプトロニックを駆使してエンジンパワーを使い切れれば峠の下りでGT-Rを追い詰める事も可能なのでは?などど妄想する余地もある。
もちろん妄想は妄想のままで。実行はしないのだが。
税制の違いからヨーロッパには魅力的な1600ccクラスが数多く存在し鎬を削っている。
その中から我が家にやってきたクロスポロとは仲良くやって行きたいものだ。
ただし、その為に2000ccクラスの自動車税を納め続けるのはワープアの身の丈に合っているのかという疑問も残るのだが。
好きなタバコを減らしてでも1500ccクラスとの差額を稼ぎ出したいと思う。

私にとってクロスポロは6台目のクルマだ。
そして6台中3台が1600cc。
古い方からスバル・レオーネ、ユーノス・ロードスターそしてクロスポロ。
2000ccは必要ないし1500ccでは物足りない。
やっぱり私には1600ccが一番なのだろう。

我儘を言わせてもらえば、輸入車は特例で1600ccでも税区分を一つ下げて1500cc扱いにしてもらえないだろうか。
メルセデスA200/B200の2036ccも救われるだろうし。
・・・トヨタが許しちゃくれないだろうなぁ・・・。
無理ですな。こりゃ。
がんばって額面どおりの税金を納付します。



道路問題を解く―ガソリン税、道路財源、高速道路の答え

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コメント 4

kanchi

で、置き場所に困ったタイヤ1本の置き場所決まりましたか?
拙宅にもスペアなしのクルマありますが、修理キット使うと、普通のパンク修理ができなくなるし、バランス崩れる恐れがあるのでエア補充で凌いで後日パンク修理を頼もうと考えてます。 今どきのラジアルは一気に抜けるケース少ないようですから。 と書いていて数年前に745i(ディーラが持ってきたクルマで、しばらく乗ったら気に入って買ってくれると思ったらしい)で20年ぶりのパンクに遭いました。レィンジ・ローバー並のタイヤの重さに腰を痛めそうでした。

たしかに昔は1.6Lのクルマはたくさんありましたね。私が免許をした頃に人気のあったGTOとかセリカとかサバンナとかを思い出しました。
数年前にゴミ出ししていたら当時のカタログが出てきましたが、当時のカタログには最高速度が記載されていたんですね~。

マーケットが大きければ1.5Lを出すかもしれませんが、日本はなかなか一定以上にマーケットが広がらないので難しいのでしょうが。

かつて排気量に応じて二次曲線的に税率の上がるイタリアのマーケット向けにBMWが2LのM3を(E30)をリリースしていましたね。
保険の料率に関連していたのかM3はE36でも北米専用のなんちゃってM3も出していましたし。

クロスポロのティプトロニックはSタイプですか? ティプトロニックSだとマニュアル操作後自動的にオートマ・モードに復帰するんですよね。
ときおりマニュアルを忘れて1速で高回転まで引っ張ってしまうことあるので欲しい機能だと思いました。
by kanchi (2009-02-05 04:02) 

GG233334

おはようございます。
へぇ~、1600ccの車種ってそんなに少なくなってたんですか?
買い換える予定も予算も無いので、気がつかなかったなあ~。

話題はガラッと変わりますが、『Free&Easy 3月号』お読みになりましたか?
もしまだなら、164~173ページを立ち読みなさいませ。
お気に召したら、お買い上げ!(笑)
by GG233334 (2009-02-05 10:13) 

ももんが

kanchiさん。
タイヤはまだトランクに積んだままです・・・。
何とかしなくては。
エア補充でしのいで修理というのは良い方法ですね。
私もその手で行こうと思います。

GTO/セリカ/サバンナ!
懐かしいですね。
父が初代セリカリフトバック1600STに10年くらい乗っていました。
てっきりkanchiさんは私と同世代だと思い込んでいたのですが、一回りくらい年上でいらっしゃるようですね。
今後ともご教示お願いします。

フェラーリにも2000ccV8がありましたよね。
208GTBでしたか。

ティプトロニックは通常版だと思います。
ステアリングスイッチが無いので、セレクターをマニュアルゲートに倒さないとティップ出来ませんし。
温かくなったら変速の特性について観察したいと思います。
by ももんが (2009-02-05 14:54) 

ももんが

GG233334さん。
日本の1600ccは絶滅寸前です。
欧州車ではまだまだ普通にラインナップされていますね。

Free&Easyと言うのは雑誌ですよね。
初めて聞きました。
クロスポロネタが載っているんですね。
後日本屋さんに行ってきます。
by ももんが (2009-02-05 14:58) 

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