エンジンは「良」。

私は車好きを自認する一方、変に冷めたところもあってコンパクトカーのエンジンには多くを期待していない。
８０馬力もあって壊れなけば多少眠たいエンジンでも構わないだろうと思っている。
さて我がクロスポロのエンジンはと言えば・・・。

１５９７ccの排気量を持つBTS型DOHCエンジンは可変バルブタイミングを利して105ｐｓ（77kw）/5600rpmと15.1kgm(148Nm)/4500rpmを搾り出す。
基本形式を同じとするゴルフEのエンジンは直噴FSIだが、こちらは従来からのポート噴射。
FSIの圧縮比が12.0とかなり高いのに対して常識的な10.5の圧縮比に留まる。
ボア・ストロークは76.5×86.9と明確なロングストローク型であることから想像されるとおり、ピークパワーよりも中低速トルクを重視した仕様となっている。
気になる燃費は10・15モードで14.4ｋｍ/ℓをマーク。
燃料は無鉛プレミアムを要求する。

自動車雑誌風に表現するとこんなところだろうか。
前車ラクティスが1500ｃｃで110ｐｓを発揮していたのに比べるとちょっと物足りないと言えなくも無い。
ホンダフィットRSなんてSOHCながら120ｐｓを実現しているし。
昔から言われていることだが、カタログ上の性能競争をしている日本車勢はピークパワーを追及する傾向があり、対する欧州車は実用性を重視して中低速トルクを太らせてくる傾向があるらしい。
実際に乗ってみるとなるほどと思う。
Dレンジでは２速発進になるATとあいまって、アクセルを踏むとゆるゆると走り出す。
率直なところ発進加速はややカッタルイ。
シカシナガラ。
そのまま右足に力を込めるとすかさず（それもスムースに）キックダウンして力強い加速を始めてくれるのだから心地良い。
納車されたばかりでアバタもエクボ状態なワタクシメ。
ゆったりしていてイイじゃないかと思ってしまう。
「ガイシャ」に乗ると言う事は、そのクルマが生まれた国の文化を味わうと言う事でもあるのだ。
まだ市街地を交通の流れにのって走っただけなので断定的な事は言えないが、クロスポロのエンジンは吹け上がりも自然で非常に好ましいと思う。
エンジンフードにインシュレーターが付いていないのにはいささか落胆したのだが（同じポロでもグレードによっては付いているそうだ）、予想以上に静かで驚いた。
これで実用燃費も優れていれば言う事無し。
次回の給油が楽しみである。

期待以上にエンジンが良くて頬が緩みっ放しだ。
やはりドイツの科学力は世界一ィィィ！
峠のワインディングで思いっきり歌わせてみたくなる。
だがこの時勢、そう言う事は夢想するだけに留めておこう。
安全且つ倹約を旨とせねば。

タグ：CROSSPOLO クロスポロ

コメント 4

こんばんは。
もし、ボンネット上で目玉焼きを作るという野望をお持ちでないなら、ぜひボンネットインシュレーターを装着なさいませ。長～い目で見ると、可愛い色の塗装のモチが違うと思います。（少なくともボクはそう信じております）
by GG233334 (2009-02-03 18:36) 

GG233334さん。
そんなに熱くなるものでしょうか？
これまでインシュレーターの付いた車を所有した事が無いので今回もこのままでいいか？と思っております。
ですが塗装のモチを言われるとちょっと気になりますね。
値段も安いようですし検討してみます。
by ももんが (2009-02-03 23:28) 

こんばんは、ももんがさん。
14.4ｋｍ/ℓも走るのですか！
自分は、燃費は計算しない派です。
なくなったら入れるだけです。

ゴルフ４Eは、追越しをしたい時に力があまりないので、まあそんなに急いでもしかたないとあきらめて追越しをしないで安全運転になってます。（笑）

by tomo (2009-02-03 23:34) 

tomoさん。
カタログ燃費ですから実際にどの程度走るのか興味があるところです。
クロスポロもあくせくしないでノンビリ行こうという気持ちにさせてくれる車です。
安全運転が一番ですね。
by ももんが (2009-02-04 00:39)