北海道は記録的な低気圧の来襲を受けてパニック状態である。
前日まで異常とも言える陽気で雨まで降っていたのに、一晩で真冬になってしまった。
貧乏なクセにロードヒーティング仕様のマンションに住んでいるので除雪をしなくて済むのはもっけの幸い。

という訳で完全に季節外れとなってしまったが自転車の話をだらだら続けたい。

買い求めたロードバイクで走りだすと漕ぎ出しの軽さに感動を覚える。
コレだよコレ!
コレこそが自転車だ。

ツール・ド・フランスを駆けるベルナール・イノーやグレッグ・レモンに憧れて(ラヴィクレールのジャージがカッコ良かった)ロードレーサーに乗り始めた高校生の頃を思い出す。
思いのほかスピードが出て走行風がキツイが、この風は青春の風なのだ。
身も心も若返るような錯覚に陥った。
軽い体重移動でヒラリとコーナーを抜けられる。
忘れていた「駆け抜ける歓び」がそこにはあった。
BMWを手に入れることは難しくなったが、国産自転車で喜びを代用できるとは。
トヨタ・ラクティスに乗るよりもずっと楽しい(当たり前か)。
入門用ロードであるANCHOR RA-1でこれなら高価な本格ロードで走る歓びは如何ほどだろう。
アア乗ってみたい。

驚いたことに、私のすっかり衰えた脚力でも国道で乗用車に伍して走れてしまう。
ジツに快適。
簡単に時速40㌔くらいでてしまうのだ。
もちろん息が上がって走れなくなるのに時間は要さないが。
しかしコレは危険でもある。
若い頃ならいざ知らず、コチトラ気ばかり若い中年なのだ。
とっさの事態に対応できる反射神経などとっくに失ってしまった。
安全の為にスピードを抑える事と、ヘルメットを買う事を決意した。

安楽なフォールディングバイクに慣れた身には前傾姿勢が辛い。
だがこれは3日で慣れた。
と言うより昔を思い出した。
「前傾姿勢でなければ自転車ではない」若い頃はそう思っていたのだ。
慣れてしまえばドロップハンドルこそ最も快適なポジションが得られる。

すっかり気を良くしたワタクシメ。
急速に自転車生活にのめり込んで行くのであった。


まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた

  • 作者: エンゾ早川
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/06/20
  • メディア: 単行本



ロードバイク&パーツカタログ 2008 (2008) (エイムック 1481 BiCYCLE CLUB)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: ムック