先日トヨタベルタがマイナーチェンジを受けた。
今時このサイズのセダンは貴重な存在である。
佇まいも上品であるし、私の収入を鑑みると所有するのにちょうど良い。
以前から気になる1台であった。
さっそくトヨタのサイトで購入シミュレーションを試してみた。
そしてがっかりした。

何が落胆なのかと言うと、サイドエアバッグがオプションなのだ。
しかもディスチャージヘッドライトとの抱き合わせ装着。
そりゃないだろう。
トヨタは企業として「今後発売する全ての乗用車にサイド&カーテンシールドエアバッグを標準装備する」と発表したはずだ。
「発売」にはマイナーチェンジも含まれるんじゃなかったのか。

同時期に発売されたグループ企業のダイハツ・ムーブ・コンテにもがっかりである。
ムーブ・カスタムにはオプションでサイドエアバッグが選べたのにコンテにはオプションでも装着できない。

マルチエアバッグを持って自車の安全性をアピールするという目的はどうなったのだ?
言ってみただけだったのかと問い質したくなる。

ただし一応弁護しておくと我々ユーザーにも問題が無いとは言えない。
「エアバッグなんていらんからその分安くしろ」
そう言う意見が多数派ならさすがのトヨタを持ってしても標準装備を推し進める事は難しいだろう。

それでも業界のリーダーであるトヨタが標準装備化を進めてくれない事にはユーザーの安全意識も変わらない。
マルチエアバッグの効能を知らしめるCMなどにも力を入れて欲しいと切に願う。