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3輪自動車「Carver One」日本でも発売。 [クルマ]

特異な3輪自動車、「Carver One」が日本でも正式に輸入販売されることになった。
正面から見ると昔のオート三輪を思わせるユーモラスな外観だ。
Carver_One.jpg
Carverって何?と思った方はこの動画をご覧頂きたい。


何年か前にゴードン・マーレイ氏がデザインした「ロケット!」について検索している時に偶然見つけたCarver。
その時には「ちょっと乗ってみたいけれども日本では発売されないだろうなぁ」くらいに思っていた。
私が見た動画ではF1ドライバーのジェンソン・バトン氏がダートで楽しそうにCarverを走らせていたのだが、とにかくひどいアンダーステア。
フロント1輪でバンクしているところにリア2輪がどっしり踏ん張ってグイグイ押してくるのだから所謂プッシングアンダーになるのも仕方ないだろう。
それでも降りてきたバトン氏は満面の笑み。
これは楽しそうだと思った。

車体前部はDVC(ダイナミック・ビークル・コントロール)という装置によって左右に傾く。
ステアリングの切り角に応じて油圧で最適なバンク角に制御されるのだそうだ。
最大で45度も傾くと言うから慣れるまでは結構怖いかも。
こんな形(失礼)だがちゃんとヒーターやデフロスターも備わる。
さすがにエアコンは無理なようだ。
キャノピー形状の車内は相当暑くなるだろう。
ただしルーフの後半分は取り外せるので走っていればそれなりに風は当たるかもしれない。
バイクの経験がある人なら何とか我慢できる程度だろうか。

エンジンは「日本製の660cc、4気筒+ターボ」とある。
それはつまりダイハツ・コペンのものに違いない。
トランスミッションは5速MT。
コペンのドライブトレーンを流用したのだろう。
ならば信頼性に不安は無い。
なのだが油圧制御のDVCなどが壊れたら恐ろしい事になるなぁ。
少量生産なので部品の取り寄せにも時間がかかりそうだ。
それでも欲しいと思わせるほど魅力的ではあるのだが。

この「Carver One」は元々オランダ生まれ。
現在はラリーで有名な英プロドライブ社がドイツで生産しているという。
Made in Germanyなら安心して乗れる。
もっともセーフティデバイスの装備は皆無。
雪道で乗るのも不可能だろう。
スポーツバイクと同じくあくまでも「高価なおもちゃ」と考えた方が良さそうだ。

どれくらい高価かというと驚きの798万円!
日産GT-Rが買えてしまう。
それでも欲しいという向きはCarver Japanへお問い合わせを。
http://www.carver-worldwide.com/
年産500台、そのうち日本市場への割り当ては50台だそうだから急がれた方が良い。

さてもし手元に800万円あったとしよう。
それならBMW120iを普段の足に。
週末はBMWのバイクK1200Rでツーリング。
通勤にはBMWのマウンテンバイクとBMW三昧を楽しんでもまだ余る。
息子にBMWキッズバイクを買ってやろう。
ウェアや小物もBMWで揃えられる。
・・・やっぱり、こういう小市民にはCarverは向いていないらしい。

でも欲しいゾ!

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  • 出版社/メーカー: 2entertain
  • メディア: Blu-ray






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