前回は「失われた純正スピーカー」などを復旧したあたりで終わりました。
せっかく素性の良い車なので経年劣化などで残念になってしまった部分をなんとかしたい。
もともと三菱アイはデビュー時から気になっていた車ですが、10年も経ってから買ったのは不人気で安かったからです。
とは言ってもミッドシップレイアウトがもたらす独特のドライブフィールは慣れると快感で、もう一生コレでいいやと思っています。
やっぱりドイツ車欲しいですけどw
それだけに自分で治せる細かな不満は解消していこうとしていたら結構な手間がかかってしまいました。

ヘッドホンアンプで信号をブーストしても中音域が痩せてしまう。
で、今更ながら初めてのデッドニングをしてみました。

スピーカー周りはエーモンの入門セット、ドアパネルのサービスホールはamazonで入手した特大レジェトレックスを使いました。
ドアパネルの内側には鉛シート、レジェトレックス、吸音スポンジなどを貼り付けてあります。
防水ビニールを剥がした後のブチルゴムを綺麗に取り去るのは非常に面倒臭いらしく、皆さん苦労されているようです。
どうせ見えない所ですし、乗りつぶす気なので私は残ったブチルゴムを除去せず、上からマスキングテープを貼ってベタベタを回避するだけにしました。
ドア内張りの内側にはグラスウールのマットを手で裂いて貼り付けてあります。
その他、音が漏れそうな隙間にはエプトシーラーを貼り付けてなんとなく塞いだりしました。

私はこういうのはマニアのやることで実効性には期待していませんでした。
が、効果はありました。
デッドニングする前と同じボリュームで音楽を再生すると、デッドニング後は明らかに音が大きくなります。
スピーカーは表に出る音と正反対(逆位相)の波形の音が裏から出ています。
この裏から出た逆位相の音波が前に漏れ出て正位相の音波と交わると打ち消しあって音が減衰してしまいます。
家庭用のスピーカーが丈夫な木の箱に収まっているのは逆位相の音を封じ込めるためです。
バスレフポートの話は長くなるので割愛させていただきます。
隙間だらけのドアもエンクロージャーに見立てて穴を塞ぎ、ドア内の逆位相の音を吸音材や拡散材で減衰してやれば室内に侵入できなくなり、正位相の音が相殺されなくなるはずです。
結果は大成功でした。
ドア内張りにまで貫通するバスレフポートを設けて低音をブーストする猛者もいるらしいですが、私はバスレフポートは諸刃の県だと考えているので止めておきました。

効果覿面ですが、これはもともと遮音材などが少ない安い軽だからで、新車時から騒音対策がしっかりなされている高級車では素人がちょっと施工したくらいでは違いが分からないだろうと思います。
そして、効果覿面だった結果、低音がしっかり響くようになり、施工前よりも中音域が聞こえづらくなってしまったのですwww
デッドニングの効果は明確にあります。
ただし、良い音になるかかどうかはやってみないと分からないのです!

さらに工夫は続くのです。



安いものからちまちま買い足して行ったのですが、全部入ったセット買った方が良かったかもしれません。