私のアンカーはシマニョーロ仕様です。
シマニョーロというのはカンパニョーロとシマノのコンポーネントをミックスして使うことです。
私の場合はデュアルコントロールレバーだけカンパニョーロであとはシマノ。
これは全部カンパで揃える予算が無くての苦肉の策なのですが、面白がってお金があるのにシマニョーロする人もいるみたいですね。
レバーがスーパーレコードであとはデュラエースとか。
そういう事してみたいもんです。
私はVELOCE 09モデルのレバーに前後ディレーラーとカセットはTIAGRA 9Sを組み合わせています。
親指シフトが良いんですよ。
以前使っていたSORAと違って下ハンからも変速出来ますしね。
当初、この組み合わせでただ取り付けただけで問題なく変速していたのですが、乗り込んでいくうちにケーブルが伸びたのか何かずれたのか、変速に多少問題が出るようになってきました。
ローギアから数えて7速で走行中に勝手に8速へシフトアップしてしまうようになったのです。
8速→7速へのシフトダウンも上手くいきません。
この辺のギアは貧脚の私はあまり使わないので無視しても良かったのですが、せっかく分解整備するのですから、完璧にシンクロさせたいところです。
そこで色々調べて一工夫する事にしました。
シマニョーロ互換情報サイトに拠ると、ケーブルの巻きピッチはカンパ10Sで2.89㎜、シマノ9Sで2.82㎜です。
1速あたり0.3mmしか違いません。
でもこれが7速目になると0.3×7で2.1㎜にもなってしまうのですねー。
シマノのリアディレーラーのガイドプーリーは左右にずれるように作られているので多少の誤差は吸収してくれるのですが、7速目で吸収しきれなくなると言うことでしょうか。
この誤差を解消する為にポピュラーなのは「大回し」と言ってケーブルの取り回しを工夫するやり方です。
「シマニョーロ 大回し」でググると色々出てきます。
レバー比を変えてやることでディレーラーの移動量を最適化するんですね。
でも私はあんまりやりたくないんですよね~。
インナー交換する度に取り回しを調整するなんて面倒くさそうじゃないですか。
ではどうしましょう?
逆に考えるんだ。
スプロケット側を移動させれば良いんだ。
6速までは大丈夫なのですから7速以上を外側に移動させられれば問題なく変速出来るハズです。
ギヤ板とギヤ板の間には樹脂製のスペーサーが挟まれています。
6と7の間のスペーサーを少し厚い物に替えれば7速時のギヤ板とプーリーの位置関係が改善されます。
これで行きましょう。
用意するのはシマノ8S用のスペーサーです。
向かって右が9S用、左が8S用のスペーサーです。
ほんの少し厚さが違いますね。
ここがミソなんです(そのハズです)。
TIAGRAのCS-HG50スプロケは1~6速までがピンで固定されており、あとの3枚はバラバラになります。
6速と7速の間のスペーサーを8S用に替えました。
組み付けてしまうと分かりづらいですかね。
このあと普通に調整したら完全にシンクロしました。
大成功です。
とはいってもスタンド上ですからね~。
実走するとまた不具合が出るかもしれません。
まだ8S用のスペーサーは5枚あるので不具合が出たら他の箇所も入れ替えて調整すれば良いのでしょう。
その時はまた報告します。
とりあえずANCHOR RA-1 シマニョーロフェイズ2完成です。
追記です。
スペーサーの入手方法については次回の更新で記載します。