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きっかけはアクシデント その4。 [クルマ]

救急車は来たものの、この時点で外傷のある人はいない。
しかし「せっかく来て貰ったんだから乗せてもらいなさい」と周囲の人が口々に言ってくれる。
すると妻が「頭をぶつけてちょっと痛い」と言うので搬送してもらえる事になった。
救急車に乗れるとあって息子は大喜びだ。
本当に(ry。

救急車が妻子を乗せて出発すると、入れ替わるようにしてパトカーが到着。
お巡りさんは双方のドライバーを確認すると周囲の人に早く立ち去るように促し始めた。
早く交通を復旧しないといけないのだろう。
現場にいてくれた人に出来る限り御礼を述べて見送った。
もし今後自分が他人の事故現場に遭遇することがあったら出来る限りのサポートをしてあげようと思う。

お巡りさんがレッカー車の手配もしてくれて、プジョーのドライバーと共に実況見分を始める。
実は私は元警察官なのだ。
そんな事は誰も知らないのだが、元警察官としては完璧な状況説明を出来なければと思って無駄に緊張してしまう。
だがその甲斐あってスムーズに事が運んだ。
プジョーのドライバーが正直に自分のミスを話しているのを聞いて安心する。

今回の事故は全面的に相手の過失だと思うがプジョーのドライバーに対して「怒り」とか「非難」とか言った感情は全く湧き起こらなかった。
事故直後に受けた周囲の人の善意の洗礼に当てられたのかもしれない。
本当に真摯に謝罪してきたし、話を聞いていると真面目に運転していたのにワンミスで飛び出してしまった事が窺い知れるのだ。
なるべく穏便に済ませたいと思う。
プジョーのドライバーにも損害さえ賠償してもらえばそれで良い旨を伝えた。

やがてレッカー車がやってきて横転したラクティスを引き起こしてくれた。
改めて見てみるとひどい有様である。
路面に擦り付けられた右サイドはもちろん、ガードロープに押しつけられた左サイドも傷だらけ。
前後バンパー、ボンネット、灯火類もずれている。
ルーフパネル以外の外装は全滅といった感じだ。
内装もひどい。
飲みかけの缶コーヒーが跳ね回ったのであちこちシミだらけ。
エアコンの操作パネルは飛び出しているし、ダッシュボード自体もずれている。
車検証を取り出したりと横転した車内を歩き回ったのでドアライニングも傷だらけだ。
廃車を覚悟した。

プジョーのフロントがラクティスの右フロントタイヤ辺りにヒットした事が見て取れる。
ポジティブキャンバーが30度くらいになっているからだ。
だが考えてみるとこれは幸運だったと思う。
もう少し前よりにぶつけられていたらエアバッグが作動して私と息子はノックアウトされていたかもしれないし、後ろよりだったら私の腰部が直撃を受けていただろう。
事故に遭ったことは不運だが衝突するタイミングとしては考え得る範囲で最上だった。
まあ、そうとでも考えないとやってられないのだが。

峠のふもとの整備工場までレッカーしてもらい、そこでお巡りさんの立会いの下、お互いの連絡先を交換した。
レッカー屋さんは翌日には私の行きつけのディーラーにラクティスを運んでくれると言う。
「代車貸してやるから乗って帰んな。なあに代金は相手の保険からきっちり貰うから心配すんな」
レッカー屋のおじさんは屈託無く言うが恐らく妻がクルマに乗る事を嫌がるだろう。
丁重にお断りして電車で帰ることにした。

妻子が搬送された病院までお巡りさんが送ってくれることになった。
何から何まで本当にありがたい事だ。
自分も警察官だった頃、こんなに親身になって働けただろうか?
色々考えさせる。
途中で地元のバス会社にも立ち寄ってくれて駅までの路線を確認できた。
お世話になりっぱなしである。

病院に着くと息子が一人でロビーで遊んでいた。
「みみちゃんは?」
ラクティスに置いてきたぬいぐるみが心配でいられなかったのだそうだ。
ちゃんと持って来たゾ。
みみちゃんと再開できた息子は大喜びだ。
本当に(ry。しつこいか?

さて妻の具合はと言うと・・・。

もうちょっとつづくのでアリマス。


タグ:事故
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